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与論島の百合ヶ浜が幻の浜と言われる理由は潮汐

与論島の東岸にある大金久海岸沖に出現する幻の浜こと「百合ヶ浜」。でも実際は幻でも何でもなく、潮位が下がったときに海の底の砂浜が海面から顔を出すだけ。つまり百合ヶ浜は潮位次第なんです。

北半球の潮汐は夏は昼、冬は深夜に大きく引くのが常識

潮汐は「月の位置」によって変わります。日本がある北半球だと、夏は昼に潮が大きく引き、冬は深夜に潮が大きく引きます。つまり冬に百合ヶ浜を見ることができたとしても、それは「真っ暗な深夜」のみ。潮汐に奇跡はありません。常識です。

百合ヶ浜を見るなら潮汐30cm以下!冬の昼は常に50cm超

与論島のグラスボート協会の方曰わく「百合ヶ浜は潮位が30cm以下がおすすめ」。実際は50cmぐらいでもギリギリ望める感じも、目安としては30cm前後。潮汐は気象庁の「潮位表」で何年先でも完璧な情報を調べられます。百合ヶ浜目的で与論島へ行かれる際は、日程を決める際に潮汐表をチェック!与論島の潮位は検索できませんが、那覇の潮位で代替可能です。

気象庁 | 潮位表(那覇)

百合ヶ浜を見るならどの時期がおすすめ?

1年を通して与論島へ足を運んでいるからこそわかる、百合ヶ浜が確実に望める時期を月ごとにご紹介。おすすめの度合いを「×絶望/△限定/○確実/◎最高」で判断可能です。最初に結論を言っちゃいますが、百合ヶ浜の超おすすめ時期は「4月〜7月」。逆に絶対に行っちゃダメな時期は冬の「11月〜1月」です。

×【1月】百合ヶ浜を見るのは絶望的

写真はリアルな1月の与論島、百合ヶ浜海域の光景です。地元の人も百合ヶ浜が昼に出ないので、ウィンドサーフィンやカイトボードを自由気ままにやっています。そもそも冬の与論島は風が強く、百合ヶ浜観光しようものなら、吹きさらしの暴風にさらされるだけ。冬の与論島で「百合ヶ浜へ行こうとすると痛い目に遭います」のでご注意あれ。

△【2月】下旬なら夕方に百合ヶ浜を望めるかも?

2月の与論島もまだ百合ヶ浜が出にくい時期。百合ヶ浜が出ず、風が強いのでウインドサーフィンが盛んです。でも2月も下旬になると、「新月後の数日間」なら、百合ヶ浜をギリギリ望めるかも。ただし、新月が2月後半にうまくやってくればの話ですが・・・(新月は4週間に1回)

○【3月】百合ヶ浜は午後1時〜午後5時が見頃

3月の与論島は百合ヶ浜が出現し始める時期。新月だけではなく、満月の後でも百合ヶ浜が出現するタイミングがあります。でも時間が限られ「午後の遅めの時間限定」。でも3月の与論島は風も収まってきますので、天気が良ければ百合ヶ浜を見るには良い時期です。

◎【4月】百合ヶ浜は正午前〜午後5時が見頃

百合ヶ浜を見るには超おすすめの4月の与論島。新月や満月後の数日間なら、正午から夕方まで百合ヶ浜が出現します。ただあまり潮が引きすぎる時間だと、岩場まで出てきてしまいます。「おすすめは潮が引き始める正午前」。まだ誰にも踏み荒らされていない幻の浜を楽しめます。

◎【5月】百合ヶ浜は正午前〜午後5時が見頃

5月の与論島も百合ヶ浜を見るには「最高の時期」ですが、ただこの時期は「梅雨入り」。またGWともなるとさすがの与論島も大混雑。百合ヶ浜にも多くの人が来て、幻の浜は足跡だらけ。5月の百合ヶ浜は4月同様に「正午前が狙い目」です。早く行って早く帰りましょう。

◎【6月】百合ヶ浜は正午前〜午後5時が見頃

6月の与論島は「梅雨明け」。百合ヶ浜へ行くにも与論島を観光するにも最高の時期。ただし百合ヶ浜には「日影が一切ありません」。しかも6月は夏至。紫外線も猛烈に強い。30分でも肌が真っ赤になるレベル。真夏に百合ヶ浜へ行く際は、肌を一切出さないぐらいの装いがおすすめ。特にビーサンは足の甲が火傷状態になるのでご注意あれ。

◎【7月】百合ヶ浜は正午前〜午後4時が見頃

6月に続いて7月の与論島も百合ヶ浜には最高の時期。特に7月前半は「台風シーズン前」で、さらに夏休み前もあって狙い目です。風や波も安定しているので、カヌーツアーもおすすめ。ただしカヌーの場合、下手な場所に停泊させると夕方以降は潮が満ち、カヌーが流されるので要注意。

○【8月】百合ヶ浜は正午〜午後3時が見頃

8月の与論島は、百合ヶ浜が出現する時間が少し短くなります。「夕方はもう無理」。狙いは正午から午後3時まで。そして8月の与論島は「台風シーズン突入」。台風が遠くにあっても波が入りますし、通過後も2〜3日は波が落ち着きません。近海に台風があるときは、百合ヶ浜行きは無理しませんように!

○【9月】百合ヶ浜は午後1時が狙い目

9月の与論島は「百合ヶ浜シーズンラスト」。百合ヶ浜が出現しても午後1時前後とピンポイントの時間のみ。さらに9月は「台風シーズン超ピーク」。しかも超巨大台風も到来する時期で、与論島から離れた場所を台風が通過しても波の影響あり。与論島近海に台風があるときは、百合ヶ浜行きは無理しませんように!

△【10月】上旬なら百合ヶ浜は正午前後出現!

10月上旬の与論島なら、百合ヶ浜はギリギリ望めるレベル。しかも正午前後と、9月よりもピンポイントの時間のみ。さらに10月の体育の日連休は「台風の特異日」。10月上旬の百合ヶ浜は台風次第です。そして10月下旬は日中に潮があまり引かず、百合ヶ浜はかなり厳しい。ただ百合ヶ浜が出現しなくても、夏の季候なので浅瀬で水遊びするには最適。

×【11月】百合ヶ浜はかなり厳しい時期

そもそも沖縄も与論島も夏シーズンは10月まで。11月の与論島は「オフシーズンの冬」扱い。つまり百合ヶ浜もオフシーズン。潮汐も11月の与論島だと百合ヶ浜はほぼ出現せず。冷たい北風が吹く時期なので泳ぐのも厳しい。11月の百合ヶ浜は期待しない方がいいかも?

×【12月】百合ヶ浜を見るのは絶望的

12月の与論島は冬至の時期もあり、夏至とは真逆の潮汐(深夜に大きく引く)。百合ヶ浜出現も絶望的です。12月の与論島は「百合ヶ浜を見るには1年で最もおすすめできない時期」。潮汐最悪、冷たい北風、大シケと最悪の条件が揃いに揃う12月の与論島。でも海を見るだけなら「奇跡的」に穏やかな日もあるかもw

<まとめ>与論島で百合ヶ浜を見るなら「3月〜9月」で決まり!

とにもかくにも「冬の百合ヶ浜」は絶望的。与論島で百合ヶ浜を見るなら「3月〜9月」で決まりです。特に「4月〜7月」は最高!1年を通して与論島まで足を運び、自らの目で確認しているので確かな情報です(笑)。実際に行ったこともない人の「冬に百合ヶ浜をおすすめ」するバカげた旅行ガイドはスルーしましょう!

【百合ヶ浜に奇跡はありません】

逆に潮汐表をきちんとチェックしていれば・・・

【百合ヶ浜は確実に望めます】

とにもかくにも百合ヶ浜目的で与論島旅行するなら「3月〜9月」で決まり。そして「新月と満月の翌日以降の3日間」が狙い目です。与論島旅行を計画する際は、潮汐表でベストな時期を設定すれば、確実に百合ヶ浜を望めます。狙い目は「潮位30cm以下になる日がある時期」です。潮汐に奇跡はありません。

ちなみに「冬でも条件さえ合えば百合ヶ浜は出る」と言う人が居ますが、あれは「百合ヶ浜ではなくたまたま出た砂浜」。言うなれば「百合ヶ浜のようなもの」です。観光スポットとしての百合ヶ浜ではありませんのであしからず。潮汐に奇跡はありません。

<参考>1年を通した潮汐グラフ(2021年時)

※オレンジ色が潮位30cm以下
※縦線が深夜時間帯

印が日中に百合ヶ浜が出る日】


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